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第24回 マイルCS南部杯(Jpn1)

10月10日(月)東京競馬場 ダート1600m

 1988年に、北日本の地方競馬交流競走として水沢競馬場のダート1600mを舞台に創設(96年より盛岡競馬場)。93~94年に連覇したトウケイニセイをはじめ、ダイコウガルダン、グレートホープといった強豪が優勝馬に名を連ねていた。95年に中央・地方全国指定交流競走に指定されると、同年のライブリマウントや翌年のホクトベガなど中央勢が活躍。06~08年にはブルーコンコルドが3連覇を果たした。今年は震災からの復興を支援する「岩手競馬を支援する日」10月10日に、盛岡競馬場と姉妹提携する東京競馬場のダート1600mでの開催。同じ1600mでも様相がまったく異なるが、JBCやJCダートに連なる位置づけは同じ。近年の南部杯の傾向や、東京ダート1600mの傾向を分析してみたい。

 ドバイワールドカップであわや2着のトランセンドが中心か。帝王賞以来となるエスポワールシチーが逆転を狙う。テスタマッタオーロマイスターら強豪も虎視眈々。完全に本格化したダノンカモン、急上昇中の3歳馬ボレアス、2連勝中のランフォルセなど、侮れないメンバーがズラリ。

【南部杯の出走予定馬】
競馬道 馬 名 性齢 斤量 騎手
  イーグルビスティー 牡7 57.0 赤 岡
エスポワールシチー 牡6 57.0 佐藤哲
  オーロマイスター 牡6 57.0 吉田豊
  クリールパッション 牡6 57.0 津 村
  ゴールドマイン セ7 57.0 斉藤雄
  シルクフォーチュン 牡5 57.0 藤岡康
  セレスハント 牡6 57.0 後藤浩
  ダイショウジェット 牡8 57.0 柴 山
ダノンカモン 牡5 57.0 福 永
  テスタマッタ 牡5 57.0
トランセンド 牡5 57.0 藤 田
  バーディバーディ 牡4 57.0 ○ ○
  フサイチセブン 牡5 57.0
ブラボーデイジー 牝6 55.0 北村友
  ボレアス 牡3 55.0 武 豊
  メダリアビート 牡5 57.0 岩 田
ランフォルセ 牡5 57.0 横山典
  ロックハンドスター 牡4 57.0 菅原俊
  ワキノカイザー 牡11 57.0 倉 兼
       

Check1上位人気馬が安定も1番人気は?

 過去5年の3着以内馬15頭のうち、9頭が3番人気以内、12頭が4番人気以内と上位人気馬が安定した成績を残している。ただ、1番人気馬は【0.3.1.1】(着外は06年シーキングザダイヤ4着)。2番人気が【4.0.0.1】勝率80.0%を記録しており、上位人気の中でも特に2番人気馬への注目は欠かせない。
  なお、地方勢は02年に岩手のトーホウエンペラーとバンケーティングが1、2着を占めたが、連対は03年のコアレスハンターまでさかのぼり、ここ5年では元中央馬の3着2回。また、好走馬の年齢は4歳から9歳まで幅広いが、4歳馬は一昨年のワン・ツー以外はすべて4着以下に敗れている。

【3着以内馬の性齢、人気(過去5年)】
馬名 所属 性齢 人気 着順
06 ブルーコンコルド JRA 牡6 2 1
ヒシアトラス JRA 牡6 3 2
ジンクライシス 北海道 牡5 4 3
07 ブルーコンコルド JRA 牡7 2 1
ワイルドワンダー JRA 牡5 1 2
カフェオリンポス JRA 牡6 5 3
08 ブルーコンコルド JRA 牡8 2 1
メイショウバトラー JRA 牝8 4 2
ワイルドワンダー JRA 牡6 1 3
09 エスポワールシチー JRA 牡4 2 1
サクセスブロッケン JRA 牡4 1 2
メイショウバトラー JRA 牝9 6 3
10 オーロマイスター JRA 牡5 4 1
エスポワールシチー JRA 牡5 1 2
グランシュヴァリエ 高知 牡5 11 3
【1~5番人気の成績(過去5年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 0-3-1-1 0.0% 60.0% 80.0%
2 4-0-0-1 80.0% 80.0% 80.0%
3 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
4 1-1-1-2 20.0% 40.0% 60.0%
5 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%

Check2前走好走馬・G1実績馬優位

 同じく過去5年の南部杯では、3着以内馬15頭中11頭が前走連対馬。前走3着以下の好走馬4頭のうち3頭は3着止まりで、連対するにはほぼ前走も連対していることが条件になる。また、G1での好走実績がなかった馬は15頭中3頭のみ。前走がG1である必要はないものの、G1実績も重視したい

【3着以内馬の前走とG1実績(過去5年)】
馬名 前走 その他G1実績
レース
06 ブルーコンコルド 1 かしわ記念 2 JBCスプリント
ヒシアトラス 2 エルムS 1 フェブラリーS3着
ジンクライシス 3 エルムS 2 JCダート3着
07 ブルーコンコルド 1 帝王賞 2 南部杯
ワイルドワンダー 2 アンタレスS 1 (なし)
カフェオリンポス 3 オアシスS 8 Jダートダービー
08 ブルーコンコルド 1 かしわ記念 2 南部杯
メイショウバトラー 2 クラスターC 7 JBCスプリント2着
ワイルドワンダー 3 プロキオンS 2 南部杯2着
09 エスポワールシチー 1 かしわ記念 1 (同左)
サクセスブロッケン 2 フェブラリーS 1 Jダートダービー
メイショウバトラー 3 東京盃 9 南部杯2着
10 オーロマイスター 1 エルムS 2 (なし)
エスポワールシチー 2 かしわ記念 1 JCダート
グランシュヴァリエ 3 日本テレビ盃 8 (帝王賞11着)

Check31枠は不振

 ここからは、東京ダート1600mのオープン・重賞競走(06年以降)のデータを紹介する。まず枠番別では1枠が【0.3.2.47】と勝ち鞍なし、連対率5.8%の不振。1~3番人気馬にかぎっても【0.1.2.6】に終わっており、内枠は大きな割引き材料になる。2枠より外には好走馬が分散しているが、連対率が15%を超えるのは2、4、5枠。3着内率なら外枠も互角だが、連対候補としては2~5枠あたりをより重視したい

【東京ダ1600・オープン重賞枠番別成績(06年以降)】
成績 勝率 連対率 3着内率
1 0-3-2-47 0.0% 5.8% 9.6%
2 5-5-3-40 9.4% 18.9% 24.5%
3 4-2-5-42 7.5% 11.3% 20.8%
4 5-4-2-45 8.9% 16.1% 19.6%
5 2-7-3-44 3.6% 16.1% 21.4%
6 5-2-5-45 8.8% 12.3% 21.1%
7 3-5-5-45 5.2% 13.8% 22.4%
8 5-2-4-47 8.6% 12.1% 19.0%

Check42~3着には差し馬多し

 競馬道GT8による脚質別成績では、優勝馬は14頭が逃げ・先行、15頭が差し・追込とほぼ互角。ただ、2着になると逃げ・先行は9頭、差し・追込が21頭と、倍以上の差がついている。3着も同様で、先行9頭、差し・追込20頭。出走数に差があるため率の上では差し有利とは言えないが、2~3着に差し・追込が多い傾向は押さえておきたい。
  なお、フェブラリーSでは昨年がエスポワールシチーが2番手から抜け出し、2着には中団を進んだテスタマッタ。そして今年はトランセンドが逃げ切り、ダッシュの悪かったフリオーソが猛然と追い込んで2着に食い込んだのは記憶に新しい。

【東京ダ1600・オープン重賞脚質別成績(06年以降)】
脚質 成績 勝率 連対率 3着内率
逃げ 3-1-0-24 10.7% 14.3% 14.3%
先行 11-8-9-71 11.1% 19.2% 28.3%
差し 13-19-16-178 5.8% 14.2% 21.2%
追込 2-2-4-80 2.3% 4.5% 9.1%

Check4勝ち鞍トップは武豊騎手

 同様に06年以降の東京ダート1600mのオープン・重賞競走での騎手成績を調べると、トップは武豊騎手で4勝、2着2回。カネヒキリとヴァーミリアンでフェブラリーSも制している。安藤勝、後藤騎手が3勝で続き、4~6位に2勝で横山典、松岡、勝浦騎手。
  なお、中央馬が出走可能になった95年以降の南部杯では、ブルーコンコルドで幸騎手が3勝。横山典、菅原勲、安藤勝騎手がそれぞれ2勝を挙げている。

【東京ダ1600・オープン重賞騎手別成績(06年以降)】
騎手名 成績 勝率 連対率 複勝率
武豊 4-2-0-13 21.1% 31.6% 31.6%
安藤勝 3-2-2-8 20.0% 33.3% 46.7%
後藤浩 3-1-0-14 16.7% 22.2% 22.2%
横山典 2-3-0-17 9.1% 22.7% 22.7%
松岡 2-0-2-16 10.0% 10.0% 20.0%
勝浦 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
岩田 1-4-2-10 5.9% 29.4% 41.2%
吉田豊 1-1-1-10 7.7% 15.4% 23.1%
柴山 1-1-1-10 7.7% 15.4% 23.1%
佐藤哲 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%

第62回 毎日王冠(G2)

10月9日(日)東京競馬場 芝1800m

 天皇賞(秋)の前哨戦・毎日王冠。同日に行われる京都大賞典は、ジャパンCや有馬記念など秋後半の2000mを超える距離のG1をにらむ馬も多いのに対し、こちらは秋の天皇賞やマイルCSといった、より近くに迫った大レースを目標とする馬が多数出走するレースだ。近年も06年のダイワメジャー、09年のカンパニーがこのレースと秋の天皇賞を連勝するなど、5年連続で天皇賞連対馬を輩出。今年も必見の一戦を、過去10年のデータから分析してみたい。
2010年10月毎日王冠(G2)

写真:競馬ブック

 好メンバーが揃った一戦。3歳で安田記念を制したリアルインパクトがここから始動。3連勝で朝日チャレンジCを勝ったミッキードリーム、新潟記念の覇者ナリタクリスタル、札幌記念2着のアクシオンなど順調に来た組が挑む。春以来となる実力馬ビッグウィークシンゲンダノンヨーヨーダークシャドウシルポートリーチザクラウンなどの状態は?

【毎日王冠の出走予定馬】
競馬道 馬 名 性齢 斤量 騎手
  アクシオン 牡8 57.0 吉田隼
  エイシンアポロン 牡4 57.0 田 辺
  カワキタコマンド 牡4 57.0 ○ ○
  シルポート 牡6 58.0 小牧太
シンゲン 牡8 57.0 藤 田
  スズカコーズウェイ 牡7 57.0 ○ ○
  セイクリッドバレー 牡5 57.0 丸 山
ダークシャドウ 牡4 57.0 福 永
  ダノンヨーヨー 牡5 57.0 北村友
ナリタクリスタル 牡5 57.0 武 豊
  ビッグウィーク 牡4 59.0 川 田
ミッキードリーム 牡4 57.0 和田竜
リーチザクラウン 牡5 57.0 北村宏
  リアルインパクト 牡3 57.0 岩 田

Check1単勝10倍台に妙味あり

 好走馬の人気は分散しており、1番人気から6番人気までのうち、4番人気以外は連対率30.0%と均衡。出走頭数がほどほどに収まる年も多い中、中位人気あたりまでは好走確率に差がない。単勝オッズ別でも10倍台までの馬なら好走確率は上位とさほど遜色なく、その単勝10倍台は5勝、2着3回、3着4回と好走馬の数も非常に多い。配当妙味も考えれば、中位人気、単勝10倍台の馬を軸にした馬券がおもしろい。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
2 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
3 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
4 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
5 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
6 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
7 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
8 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
9 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
10 0-0-3-6 0.0% 0.0% 33.3%
11~ 0-0-1-27 0.0% 0.0% 3.6%
【単勝オッズ別成績(過去10年)】
単勝オッズ 成績 勝率 連対率 複勝率
~1.9 0-2-1-1 0.0% 50.0% 75.0%
2.0~2.9 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
3.0~3.9 1-0-1-1 33.3% 33.3% 66.7%
4.0~4.9 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
5.0~6.9 1-2-0-9 8.3% 25.0% 25.0%
7.0~9.9 1-2-1-7 9.1% 27.3% 36.4%
10.0~14.9 2-2-0-13 11.8% 23.5% 23.5%
15.0~19.9 3-1-4-11 15.8% 21.1% 42.1%
20.0~29.9 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
30.0~49.9 1-0-1-11 7.7% 7.7% 15.4%
50.0~99.9 0-0-1-14 0.0% 0.0% 6.7%
100.0~ 0-0-1-16 0.0% 0.0% 5.9%

Check2「斤量プラス1キロ」に注目

 G2、G1での実績や、その時期によって斤量が加算されるレース。過去10年の間にその決定方法に少々の変化もあったが、基準となる斤量より「1キロ増」の馬が好成績を残している。古牡馬なら58キロ、古牝馬や3歳牡馬なら56キロがこれに該当し、トータル【8.2.3.19】勝率25.0%、連対率31.3%、複勝率40.6%。対して2キロ加算の馬は、2~3着はあっても勝利は1頭も挙げていない。

【斤量別成績(過去10年)】
性齢 斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
古馬牡セン 57 2-4-5-66 2.6% 7.8% 14.3%
58 7-1-3-18 24.1% 27.6% 37.9%
59 0-1-2-4 0.0% 14.3% 42.9%
古牝馬 55 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
56 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
57 0-2-0-2 0.0% 50.0% 50.0%
3歳牡馬 55 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
56 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
57 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
1キロ加算馬計 8-2-3-19 25.0% 31.3% 40.6%

Check3安田記念出走馬の好走多し

 前走レース別では、宝塚記念が【4.0.3.12】、安田記念が【2.4.0.11】で3頭以上の連対馬を出しているのはこの2レースのみ。安田記念後に宝塚記念などを経由した馬もおり、それらも含めて同年春の安田記念に出走していた馬は6勝2着6回、3着3回と、連対馬の過半数を占める。特に、安田記念からの直行で好走した6頭は、いずれもその安田記念で4番人気以内(5頭は2番人気以内)だった。安田記念出走馬ならすべて注目したいが、特に直行馬なら上位人気に推されていた馬は見逃せない。なお、宝塚記念の上位馬や人気馬が出走するケース自体が少なく、人気薄だった馬や下位に敗れた馬でも好走できる。

【同年春の安田記念出走の好走馬(過去10年)】
馬名 毎日王冠 安田記念 前走
人気 着順 人気 着順
01 エイシンプレストン 5 1 10 10 関屋記念
02 マグナーテン 2 1 10 8 関屋記念
エイシンプレストン 3 2 1 5 安田記念
アメリカンボス 5 3 16 13 オールカマー
04 テレグノシス 1 1 4 2 安田記念
ローエングリン 3 2 1 5 札幌記念
05 テレグノシス 6 2 1 6 安田記念
06 ダイワメジャー 3 1 2 4 宝塚記念
ダンスインザムード 2 2 4 5 米遠征
ローエングリン 9 3 17 18 京成杯AH
07 ダイワメジャー 1 3 2 1 宝塚記念
08 スーパーホーネット 2 1 1 8 安田記念
ウオッカ 1 2 2 1 安田記念
09 カンパニー 4 1 4 4 宝塚記念
ウオッカ 1 2 1 1 安田記念

Check4夏競馬出走馬なら前走好走馬

 春のG1以来の休養明けになる好走馬が多く、8月以降に出走していた3着以内馬は10年で10頭。このうち8頭は前走でも4着以内に好走しており、夏競馬や秋初戦の勝利や善戦をそのまま持ち込んだ馬が狙いになる。特に、ここで連対した5頭はいずれも前走で3着以内。4着以下だった馬は好走しても3着までに終わっている。

【前走が8月以降の好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走
レース 人気 着順
01 エイシンプレストン 5 1 関屋記念 1 3
ロサード 6 2 小倉記念 2 1
ダイワテキサス 10 3 オールカマー 1 4
02 アメリカンボス 5 3 オールカマー 6 10
04 ローエングリン 3 2 札幌記念 3 3
ブルーイレヴン 2 3 関屋記念 1 1
06 ローエングリン 9 3 京成杯AH 3 4
07 チョウサン 8 1 ニューマーケットC 1 1
アグネスアーク 5 2 札幌記念 12 2
09 ハイアーゲーム 10 3 オールカマー 14 8

第46回 京都大賞典(G2)

10月9日(日) 京都競馬場 芝2400m

 天皇賞(秋)のステップレースである京都大賞典。エリザベス女王杯、ジャパンカップ、有馬記念など、天皇賞(秋)以外の中長距離G1を目指す馬も数多く出走し、毎年ハイレベルなレースが繰り広げられている。出走頭数が10頭前後の年が多いが、それはG1馬が多く登場するために、勝負になりそうにない馬は敬遠するからだ。少数精鋭によるレベルの高いG2レース。そんなイメージの京都大賞典の過去10年のデータを探っていこう。
2010年10月京都大賞典

競馬ブック

 休み明けの馬が多く、少頭数だが難解な一戦。昨年ジャパンカップを制した後は、やや不振のローズキングダムに注目が集まる。ほかのG1馬ジャガーメイルオウケンブルースリマイネルキッツの仕上がりも気になるところ。ネコパンチビートブラックら伏兵陣の台頭はあるのか。

【京都大賞典の出走予定馬】
競馬道 馬 名 性齢 斤量 騎手
オウケンブルースリ 牡6 58.0 浜 中
ジャガーメイル 牡7 58.0 四 位
  セタガヤフラッグ 牡8 57.0 ○ ○
ナムラマース 牡7 57.0
  ネコパンチ 牡5 57.0 ○ ○
  ビートブラック 牡4 57.0 ○ ○
  フォゲッタブル 牡5 57.0 ピンナ
マイネルキッツ 牡8 58.0 松 岡
ローズキングダム 牡4 59.0 後藤浩
       

Check3近年の1番人気は苦戦している

 1番人気は【4.3.0.3】と安定しているように見える。ただし、01~05年は【4.1.0.0】とほぼパーフェクトなのに対して、06~10年は【0.2.0.3】と成績がよくない。5年後ごとに区切った1番人気の傾向は、01~05年は5頭中4頭が単勝オッズ2.0倍以下で、前走が良馬場。それに対して06~10年は、すべての馬が単勝オッズが2倍以上で、前走が良馬場ではなかった。勝ち馬は1~5番人気が独占しており、2、3着馬は1~7番人気ぐらいまでだ。

【人気別の成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-3-0-3 40.0% 70.0% 70.0%
2 3-2-0-5 30.0% 50.0% 50.0%
3 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
4 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
5 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
6 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
7 0-1-3-6 0.0% 10.0% 40.0%
8 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
9 0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5%
10~ 0-0-0-14 0.0% 0.0% 0.0%
【1番人気馬の成績(過去10年)】
馬名 着順 単勝オッズ 前走レース名 前走馬場状態
01 テイエムオペラオー 1 1.4 宝塚記念
02 ナリタトップロード 1 1.7 天皇賞春
03 タップダンスシチー 1 2.2 宝塚記念
04 ゼンノロブロイ 2 1.4 宝塚記念
05 リンカーン 1 1.7 宝塚記念
06 インティライミ 7 2.4 阪神大賞典
07 ポップロック 2 2.1 宝塚記念
08 アルナスライン 5 2 宝塚記念
09 ジャガーメイル 4 2.8 目黒記念
10 オウケンブルースリ 2 3.3 ジャパンカップ

Check2宝塚記念の上位馬を素直に信頼

 ステップレース別の成績では春のグランプリ、宝塚記念組が出走頭数、好走確率で他を圧倒している。宝塚記念で1~3着だった馬は【2.3.0.0】と連対率100%。それに対して、宝塚記念4着以下は【1.1.0.10】で、連対した2頭は宝塚記念でどちらも4着。宝塚記念で大敗した馬は信頼できない。それ以外のステップではG1の天皇賞(春)が3頭の連対馬を輩出している。また、朝日チャレンジC【2.0.2.12】と新潟記念【1.0.1.2】はG3ながらも健闘している。

【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
宝塚記念 3-4-0-10 17.6% 41.2% 41.2%
天皇賞(春) 2-1-0-10 15.4% 23.1% 23.1%
朝日チャレンジC 2-0-2-12 12.5% 12.5% 25.0%
新潟記念 1-0-1-2 25.0% 25.0% 50.0%
阪神大賞典 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
エリザベス女王杯 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
目黒記念 0-1-1-4 0.0% 16.7% 33.3%
オールカマー 0-1-1-6 0.0% 12.5% 25.0%
札幌記念 0-1-1-3 0.0% 20.0% 40.0%
西宮S(1600万下) 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ジャパンカップ 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
札幌日経OP 0-0-2-2 0.0% 0.0% 50.0%
すみれS 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
ジューンS(1600万下) 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
【前走宝塚記念1~3着の成績(過去10年)】
馬名 着順 宝塚記念着順
01 テイエムオペラオー 1 2
02 ツルマルボーイ 2 2
03 タップダンスシチー 1 3
03 ヒシミラクル 2 1
07 ポップロック 2 3

Check3後方からの競馬でも十分勝負になる

 脚質別の成績では意外なデータが明らかになった。4コーナーを先頭か2番手で迎えた馬は、どちらもわずかに2連対。小頭数で行われることが多く、逃げ有利のイメージがあるが、成績は芳しくない。7番手以下からでも【4.4.1.26】で連対率が22.9%もあり、後方待機の直線一気も可能性が十分あるようだ。

【4コーナーの位置別成績(過去4年)】
4角位置 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
2番手 0-2-0-10 0.0% 16.7% 16.7%
3番手 2-1-5-8 12.5% 18.8% 50.0%
4~6番手 3-2-4-19 10.7% 17.9% 32.1%
7番手以下 4-4-1-26 11.4% 22.9% 25.7%

Check4重い斤量を背負っても実績馬が強い

 牡・セン馬が57キロ、牝馬が55キロの負担重量を基準に行われる京都大賞典。過去1年以内に混合のG1競走を勝った牡・セン馬は59キロを背負うことになるが、【3.1.0.4】で連対率50%をキープしている。牝馬限定G1かG2競走を勝った牝馬は56キロを背負い、【2.0.0.1】と好成績。牡・牝を問わず、負担重量の背負う実績馬が結果を残している。

【斤量別の成績(過去10年)】
性別 斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 54kg 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
57kg 4-4-8-45 6.6% 13.1% 26.2%
58kg 1-5-0-15 4.8% 28.6% 28.6%
59kg 3-1-0-4 37.5% 50.0% 50.0%
牝馬 55kg 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%
56kg 2-0-0-1 66.7% 66.7% 66.7%
57kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%