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第29回 ローズステークス(G2)

9月18日(日) 阪神競馬場 芝1800m

 3歳牝馬限定の最後のG1である秋華賞を目指す馬たちによるステップレース、ローズステークスが阪神競馬場で行われる。春のクラシックで活躍した実績馬と、夏に力をつけてきた上がり馬が顔を合わせる。このレースで3着以内に入ると秋華賞の出走権を獲得できるため、賞金が不足している上がり馬にとっては、上位入賞が絶対条件となる。昨年は春に桜花賞とオークスを制したアパパネが4着に敗れて、アニメイトバイオが勝利した。秋華賞最終切符をめぐり、今年はどのようなレースとなるか。過去10年のデータからレースの傾向を明らかにする。
2010年9月ローズステークス(G2)アニメイトバイオ

写真:競馬ブック

Check15番人気か単勝10~15倍が妙味

 人気別の成績では1、2番人気の複勝率が70、50%とまずまずだが、3、4番人気は複勝率が30、20%と苦戦している。好成績を残しているのは【2.1.3.4】の5番人気。【3.3.1.3】の1番人気とほぼ同じ結果を出している。オッズ別だと10.0~14.9倍が【2.2.2.7】で複勝率46.2%と高い。また、11番人気以下は45頭出走して全滅。牝馬限定の重賞のわりには、大荒れの可能性は少ない。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 3-3-1-3 30.0% 60.0% 70.0%
2 2-1-2-5 20.0% 30.0% 50.0%
3 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
4 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
5 2-1-3-4 20.0% 30.0% 60.0%
6 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
7 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
8 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
9 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
10 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
11~ 0-0-0-45 0.0% 0.0% 0.0%

Check2武豊、アンカツ、ユーイチを信頼!

 武豊騎手が最多の3勝をマークしており、【3.1.0.2】と安定した成績を残している。安藤勝己騎手は【2.2.0.2】で、こちらもトップジョッキーにふさわしい結果だ。福永祐一は10年すべてに騎乗して勝利こそないものの【0.2.4.4】で複勝率60%。秋華賞の権利を高い確率で確保している。

【主な騎手別成績(過去10年)】
騎手 成績 勝率 連対率 複勝率
武豊   3-1-0-2 50.0% 66.7% 66.7%
安藤勝己 2-2-0-2 33.3% 66.7% 66.7%
松永幹夫 2-0-1-1 50.0% 50.0% 75.0%
川田将雅 1-0-1-3 20.0% 20.0% 40.0%
後藤浩輝 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
藤田伸二 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
福永祐一 0-2-4-4 0.0% 20.0% 60.0%
四位洋文 0-2-0-5 0.0% 28.6% 28.6%
佐藤哲三 0-1-0-6 0.0% 14.3% 14.3%
柴原央明 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
横山典弘 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
小牧太  0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3%
池添謙一 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
熊沢重文 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
渡辺薫彦 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
武幸四郎 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
和田竜二 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
幸英明  0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
秋山真一 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
鮫島良太 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%

Check3クイーンS組とオークス2着馬が狙い目

 前走のレース別成績では、クイーンS組が【1.3.1.4】で連対率44.4%、複勝率55.6%と好成績を残している。オークスからの直行組は総数が多く【6.4.3.32】とまずまずの成績。前走がオークスだった馬のオークスでの着順別成績では、極端な傾向となった。オークス馬は4頭出走してすべて着外。スティルインラブ(03年5着)やアパパネ(10年4着)といった3冠牝馬ですら敗れ去った。一方、オークス2着馬は【1.3.2.0】ですべて馬券に絡んでいる

【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
オークス 6-4-3-32 13.3% 22.2% 28.9%
クイーンS 1-3-1-4 11.1% 44.4% 55.6%
1000万下 1-0-4-19 4.2% 4.2% 20.8%
500万下 1-0-1-34 2.8% 2.8% 5.6%
未勝利 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
桜花賞 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
NHKマイルC 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
白百合S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
関東オークス 0-1-1-0 0.0% 50.0% 100.0%
東海ク 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
【前走がオークスだった馬の着順別成績(過去10年)】
オークスの着順 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
2着 1-3-2-0 16.7% 66.7% 100.0%
3着 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
4着 3-0-0-4 42.9% 42.9% 42.9%
5着 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
6~9着 2-0-0-4 33.3% 33.3% 33.3%
10着~ 0-1-1-11 0.0% 7.7% 15.4%

Check4前走、前で競馬をした馬は危険

 前走の脚質別での成績の傾向を探ってみたところ、驚くべき真実が明らかになった(!?)。前走逃げた馬は、このローズSではすべてが4着以下で、馬券に絡めていない。また、通常なら好走する傾向にある前走2番手も【1.0.1.18】と低調な成績に終わっている。それに対して前走で10番手より後ろから競馬をした馬は【5.4.1.25】。後方待機組としては破格の成績といえる。ただし前走10番手以下でローズS3着以内の馬10頭の前走は、オークスが7頭、クイーンSが2頭で、この2レースがほとんどを占めている。

【前走4コーナーの位置別成績(過去10年)】
前走4角 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
2番手 1-0-1-18 5.0% 5.0% 10.0%
3番手 2-1-0-10 15.4% 23.1% 23.1%
4~6番手 1-4-3-25 3.0% 15.2% 24.2%
7~9番手 1-0-4-21 3.8% 3.8% 19.2%
10番手以下 5-4-1-25 14.3% 25.7% 28.6%

第65回 セントライト記念(G2)

9月18日(日)中山競馬場 芝2200m

 1941年に日本競馬史上初の三冠馬に輝いたセントライトを記念し、1947年に創設。1984年には、シンボリルドルフがこのレースをステップに菊花賞へと進み、見事無敗での三冠を達成した。近年は有力馬が神戸新聞杯に集中する傾向が強く、過去10年の出走馬で菊花賞を制したのは01年のマンハッタンカフェ1頭だが、一昨年にはこのレース3着のフォゲッタブルが菊花賞で2着に好走。菊花賞トライアルとして、本番へ向け見逃せないレースであることに変わりはない。そんなセントライト記念の過去10年の傾向を見てみたい。なお、この10年では02年のみ新潟の2200mで代替されている。
2010年9月セントライト記念(G3)クオークスター

写真:競馬ブック

Check12着には人気馬多し

 1着馬や3着馬は下位人気からも出ているレースだが、2着馬は過去10年の10頭中9頭が4番人気以内。8番人気・ニシノシンフォニーが2着になった03年は、1着が3番人気(単勝5.1倍)、2着が4番人気(同6.5倍)と1、3着には上位人気が入っており、人気薄ばかりが上位を独占した年はない。特に単勝3倍台の馬は【1.5.0.0】勝率16.7%、2着率83.3%と、2着になる確率が非常に高い。3.9倍のバランスオブゲームが勝った02年は、2着も3.1倍のアドマイヤマックスだった。今年、該当する単勝オッズの馬がいれば馬単や3連単の2着固定で狙ってもおもしろい。。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-4-0-4 20.0% 60.0% 60.0%
2 2-2-2-4 20.0% 40.0% 60.0%
3 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
4 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
5 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
6 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
8 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
9 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
10~ 1-0-2-71 1.4% 1.4% 4.1%

Check2前走条件戦からの連勝はない

 やや手薄なメンバー構成になる年が多く、前走条件戦出走馬でも13頭が3着以内に入っている。ただ、その内訳は2勝2着6回、3着5回と、好走しても2~3着止まりが多いのが特徴。また、優勝した06年のトーセンシャナオー、08年のダイワワイルドボアは、いずれも前走では負けており、条件戦とこのレースを連勝した馬は過去10年出ていない。4着以下から好走した馬も1頭しかいないため、条件戦組なら前走好走馬が中心になるものの、必ずしも勝っていれば良いとは言えないことは覚えておきたい。

【前走条件戦の好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走
レース 人気 着順
01 トレジャー 1 2 日高特別 1 1
ロードフォレスター 2 3 佐渡特別 2 1
03 ニシノシンフォニー 8 2 松前特別 4 3
04 トゥルーリーズン 9 3 TVh賞 3 6
05 フサイチアウステル 1 2 九州スポーツ杯 1 1
ピサノパテック 6 3 500万平場 1 1
06 トーセンシャナオー 12 1 500万平場 2 2
トウショウシロッコ 4 2 天の川S 2 2
ミストラルクルーズ 7 3 500万平場 2 1
08 ダイワワイルドボア 9 1 阿賀野川特別 3 3
09 セイクリッドバレー 4 2 信濃川特別 1 1
フォゲッタブル 7 3 阿賀野川特別 6 2
10 ヤマニンエルブ 3 2 阿賀野川特別 3 1

Check3キャリアの浅い馬なら重賞実績馬

 いわゆる「上がり馬」が注目されることも多いが、キャリア5戦以下で好走した馬を見ると、いずれも既に重賞好走実績を持っていた馬ばかり。また、4着以下が許されるのは春のクラシック二冠のみ(ナカヤマフェスタ)で、4頭中3頭は複勝率100%だった。重賞実績のない馬なら、ある程度キャリアを積んで揉まれていることが好走への条件になる。

【キャリア5戦以下の3着以内馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 全成績 重賞実績 着外
02 アドマイヤマックス 1 2 【2.0.1.0】 東スポ杯1着ほか なし
05 キングストレイル 8 1 【1.2.1.0】 京王杯2歳S2着 なし
07 ロックドゥカンブ 1 1 【3.0.0.0】 ラジオNIKKEI賞1着 なし
09 ナカヤマフェスタ 2 1 【2.1.0.2】 東スポ杯1着ほか 皐月賞、ダービー

Check4前走ダービー組の大型馬は不振

 全体では480キロ以上の馬が10年で6勝を挙げるなど大型馬の成績は悪くないが、前走ダービー組にかぎると大型馬は不振。好走馬の6頭中5頭は480キロ未満で、逆に、1~3番人気で馬券圏外に敗れた6頭中5頭は480キロ以上だった。昨年も、488キロで出走した1番人気のゲシュタルト(ダービー4着)が14着に敗退。汗をかきやすい季節ではあるものの、休養明けになるダービー組を狙うなら、まず中~小型馬から注目したい。

【前走ダービー組の好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 体重 ダービー
人気 着順
01 シンコウカリド 5 1 500 7 12
02 バランスオブゲーム 2 1 458 10 7
03 チャクラ 4 3 470 14 6
04 ホオキパウェーブ 2 2 476 9 9
07 ゴールデンダリア 2 2 468 6 6
09 ナカヤマフェスタ 2 1 452 9 4
【前走ダービー組・1~3番人気の凡走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 体重 ダービー
人気 着順
02 ヤマノブリザード 3 4 500 16 9
05 アドマイヤフジ 3 4 528 9 4
マイネルレコルト 2 9 450 8 5
06 フサイチジャンク 1 6 480 2 11
08 クリスタルウイング 2 14 498 9 6
10 ゲシュタルト 1 14 488 12 4

第16回 エルムステークス(G3)

9月19日(月) 札幌競馬場 ダ1700m

 北の台地を舞台に、ダートの猛者たちが集結して激しいレースを繰り広げるエルムS。「エルム」とはニレ属の総称で、北海道では公園や街路に植えられている。03年の勝ち馬アドマイヤドン、04、05年を連覇したパーソナルラッシュなど、個性的なダート馬が勝ち馬に名を連ねている。昨年はクリールパッションが優勝。今年はどの馬が勝ち名乗りを挙げるのか。過去10年のデータを検証しながら、レースの傾向を占う。
2010年9月エルムS(G3)クリールパッション

競馬ブック

Check31番人気は勝ちきれないが大敗もしない

 1番人気は【3.1.2.4】と平均的。ただ、勝ったのは01~03年で、04年以降は未勝利。また、馬券圏外に敗れた4頭の着順は4、4、4、5着で大敗したわけではない。つまり最近の1番人気は、勝てないがボロ負けもしない傾向にある。2ケタ人気で好走したのは、06年3着のオーガストバイオと09年2着のネイキッドで、どちらも10番人気。共通点は、前走しらかばSに出走した牡5歳馬で斤量は56キロだった。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 3-1-2-4 30.0% 40.0% 60.0%
2 4-0-1-5 40.0% 40.0% 50.0%
3 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
4 0-4-0-6 0.0% 40.0% 40.0%
5 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
6 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
7 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10~ 0-1-1-37 0.0% 2.6% 5.1%

Check257、58キロは苦戦傾向

 負担重量別の成績では56キロが圧倒的に好走馬が多いが、出走馬も多いので、連対率は16.2%、複勝率は26.5%とそれなり。57、58キロはあまり成績がよくなく、複勝率が15%前後だ。ただし59キロを背負ったG1馬は6頭が出走して2勝と、一応面目を保っている。

【斤量別成績(過去10年)】
斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
53kg 1-1-0-6 12.5% 25.0% 25.0%
54kg 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
55kg 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
56kg 3-8-7-50 4.4% 16.2% 26.5%
57kg 2-1-1-23 7.4% 11.1% 14.8%
58kg 1-0-1-10 8.3% 8.3% 16.7%
59kg 2-0-0-4 33.3% 33.3% 33.3%

Check3近年強いしらかばS組に注目

 前走のレース別成績では、夏に北海道で行われる3レースが目立っている。札幌ダ1700mという同じ条件のしらかばS、旭川で行われる交流重賞のブリーダーズGC、函館ダ1700mのマリーンSが出走馬が多い。とくに注目は、しらかばS。06年にオープン特別として再開されたこのレース(07年は施行されず)から毎年好走馬が出ているここ2年では1、2着、1、3着と上位を占めているだけに、今年も目が離せない。

【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
しらかばS 2-1-3-9 13.3% 20.0% 40.0%
ブリーダーズGC 1-2-1-10 7.1% 21.4% 28.6%
マリーンS 1-1-2-18 4.5% 9.1% 18.2%
クラスターC 1-1-0-3 20.0% 40.0% 40.0%
マーキュリーC 1-1-0-1 33.3% 66.7% 66.7%
東海S 1-0-1-0 50.0% 50.0% 100.0%
ユニコーンS 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
ダイオライト記念 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
フェブラリーS 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
関越S 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
漁火S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ダービー卿CT 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
アンタレスS 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
大雪H 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
ジャパンダートダービー 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
大沼S 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
札幌記念 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
【前走しらかばSに出走した馬の成績(過去10年)】
馬名 エルムS しらかばS
人気 着順 人気 着順
06 オーガストバイオ  10 3 1 6
06 ヒカルウイッシュ  8 5 10 1
08 エアアドニス    8 3 11 2
08 ニシノナースコール 11 8 6 3
08 メイショウサライ  10 10 4 9
09 マチカネニホンバレ 2 1 1 10
09 ネイキッド     10 2 11 3
09 ナンヨーヒルトップ 11 11 8 5
10 クリールパッション 2 1 3 1
10 エーシンモアオバー 1 3 1 2
10 ピイラニハイウェイ 13 4 11 7
10 スターシップ    7 7 5 3
10 タガノクリスエス  5 8 2 6
10 バロズハート    12 9 9 12
10 タマモクリエイト  11 13 7 9

Check4逃げ、先行馬が圧倒的に有利

 札幌のダート1700mはスタートから1コーナーまでが短く、また最後の直線も短いため、前で競馬をした馬が圧倒的に好成績を残している。ただし、純粋に逃げて好走した例は01、02年のスマートボーイ、10年3着のエーシンモアオーバーぐらい。ほかの馬は、早めに仕掛けて4コーナーの時点で先頭に踊り出たり、2、3番手に進出するというパターンが多い。つまり、自ら動ける起用さと実力を兼ね備えたタイプを狙いたい

【4コーナー通過別成績(過去10年)】
4角位置 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 2-3-3-2 20.0% 50.0% 80.0%
2番手 4-2-2-7 26.7% 40.0% 53.3%
3番手 2-1-0-6 22.2% 33.3% 33.3%
4~6番手 2-3-3-20 7.1% 17.9% 28.6%
7~9番手 0-1-2-33 0.0% 2.8% 8.3%
10番手以下 0-0-0-31 0.0% 0.0% 0.0%