第60回 ラジオNIKKEI賞(G3)
7月3日(日) 中山競馬場 芝1800m
写真:競馬ブック
単勝5~7倍の馬が中心
ハンデ戦になって以降、1番人気は【0.0.1.4】と苦戦している。それに対して2番人気は【1.2.1.1】で複勝率80%とかなりの好成績を収めている。単勝オッズなら、5.0~6.9倍が【1.2.1.4】でちょうど複勝率5割で最も成績がよい。また、7.0~19.9倍が【4.1.2.20】で複勝率25.9%と健闘している。馬券的には5~7倍を中心に、7~20倍を押さえにするとよい。
オッズ | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
~4.9 | 0-0-1-4 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
5.0~6.9 | 1-2-1-4 | 12.5% | 37.5% | 50.0% |
7.0~9.9 | 2-0-1-8 | 18.2% | 18.2% | 27.3% |
10.0~14.9 | 1-1-0-4 | 16.7% | 33.3% | 33.3% |
15.0~19.9 | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
20.0~29.9 | 0-0-0-13 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
30.0~49.9 | 0-1-1-13 | 0.0% | 6.7% | 13.3% |
50.0~ | 0-1-0-11 | 0.0% | 8.3% | 8.3% |
56キロ以上の人気馬は危険
斤量別の成績では、重すぎず軽すぎない53~55キロが【3.4.3.40】と中心。50キロ以下は3頭出走してすべて着外で、軽すぎる馬はあまり信用できない。56キロ以上は【1.1.1.10】とまずまずだが、その中で1番人気に支持された3頭は、すべて着外。3着以内に入った3頭の人気は、5、6、4。重いハンデならあまり人気のない馬を狙いたい。
斤量 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
49kg | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
50kg | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
51kg | 0-0-1-1 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
52kg | 1-0-0-11 | 8.3% | 8.3% | 8.3% |
53kg | 1-1-1-17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
54kg | 1-2-0-15 | 5.6% | 16.7% | 16.7% |
55kg | 1-1-2-8 | 8.3% | 16.7% | 33.3% |
56kg | 1-0-1-6 | 12.5% | 12.5% | 25.0% |
57kg | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
青葉賞組は買えるが、ダービー組は見送り
過去5年の勝ち馬の前走はエーデルワイスS(1000万下)と青葉賞が2頭ずつ、マカオJCT(500万下)が1頭。青葉賞組は4頭出走して2頭が勝っており、好走確率が高い。青葉賞でダービーの出走権が取れず、ひと息入れてこのレースに出走してきた馬は、要注意だ。一方、ダービー組は【0.0.0.5】と不振。大目標の後のレースになるため、お釣りがない状態での参戦になり、力を発揮できないようだ。3歳ダート馬の春の最大目標となるユニコーンSを使った馬も【0.0.0.5】とよくない。
前走レース名 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
エーデルワイスS(1000万下) | 2-1-0-12 | 13.3% | 20.0% | 20.0% |
青葉賞 | 2-0-0-2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
マカオJCT(500万下) | 1-0-0-0 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
プリンシパルS | 0-2-0-2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
白百合S | 0-1-0-9 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
夏木立賞(500万下) | 0-1-0-0 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
NHKマイルC | 0-0-2-2 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
500万下(平場) | 0-0-2-11 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
葵S | 0-0-1-0 | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
ダービー | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ユニコーンS | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走は条件戦を勝った馬か、オープンor重賞で敗れた馬
前走の着順から好走馬を探ってみよう。前走1着でラジオNIKKEI賞の馬券に絡んだ馬は5頭おり、そのすべてが500万か1000万下の条件戦。前走敗れて馬券に絡んだ馬は10頭おり、その内8頭がオープンもしくは重賞、残りの2頭は1000万下のエーデルワイスS。前走の着順別では4着が【1.1.1.3】と安定しており、7着が【1.0.1.2】、そして17着が【0.1.1.1】と健闘している。
前走着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 2-1-2-19 | 8.3% | 12.5% | 20.8% |
2着 | 0-1-0-1 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
3着 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
4着 | 1-1-1-3 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
5着 | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
6~9着 | 1-0-1-12 | 7.1% | 7.1% | 14.3% |
10着以下 | 1-1-1-22 | 4.0% | 8.0% | 12.0% |
無敗でなければオープン以上の経験が必要
前走の格や結果はそれほど重要視されないが、レース経験は必要だ。3着以内に入った馬15頭の内、12頭が1600m以上のオープンか重賞に出走した経験があった。残り3頭の内、ロックドゥカンブとダイバーシティは2戦2勝。つまり、条件戦しか経験がなく、負けたことがある馬は狙いづらい。また、8頭が1600m以上のオープンか重賞で掲示板の実績があった。
年 | 馬名 | 着順 | 重賞orオープン出走経験 | 前走 |
---|---|---|---|---|
06 | タマモサポート | 1 | スプリングS(1800m)4着 | 青葉賞(2400m)7着 |
ソングオブウインド | 2 | なし | 夏木立賞(2000m)1着 | |
ステラマドレード | 3 | チューリップ賞(1600m)8着 | 500万下(2000m)1着 | |
07 | ロックドゥカンブ | 1 | なし | マカオJCT(2000m)1着 |
スクリーンヒーロー | 2 | スプリングS(1800m)5着 | エーデルワイスS(1600m)4着 | |
イクスキューズ | 3 | クイーンC(1600m)1着 | NHKマイルC(1600m)17着 | |
08 | レオマイスター | 1 | ニュージーランドT(1600m)5着 | エーデルワイスS(1600m)10着 |
ノットアローン | 2 | 若葉S(2000m)1着 | 白百合S(1800m)5着 | |
ダイバーシティ | 3 | なし | 500万下(1800m)1着 | |
09 | ストロングガルーダ | 1 | プリンシパルS(2000m)8着 | エーデルワイスS(1600m)1着 |
サニーサンデー | 2 | プリンシパルS(2000m)17着 | プリンシパルS(2000m)17着 | |
ストロングリターン | 3 | 毎日杯(1800m)6着 | 葵S(1400m)4着 | |
10 | アロマカフェ | 1 | 青葉賞(2400m)4着 | 青葉賞(2400m)4着 |
クォークスター | 2 | プリンシパルS(2000m)2着 | プリンシパルS(2000m)2着 | |
レト | 3 | ニュージーランドT(1600m)3着 | NHKマイルC(1600m)7着 |
前走2000mを使った馬は信頼できる
前走の距離別では、2000mが【1.3.1.4】と圧倒的に強い。それに対して、ラジオNIKKEI賞と同じ距離の1800mは【0.1.1.15】とあまり成績がよくない。1800mのレースでは、オープンの白百合Sが【0.1.0.9】と不振だ。おそらく左回りの白百合Sと、右回りのラジオNIKKEI賞は、条件が異なるため、関連性が薄いようだ。
前走距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1200~1400m | 0-0-1-2 | 0.0% | 0.0% | 33.3% |
1600m | 2-1-2-28 | 6.1% | 9.1% | 15.2% |
1800m | 0-1-1-15 | 0.0% | 5.9% | 11.8% |
2000m | 1-3-1-4 | 11.1% | 44.4% | 55.6% |
2100m~2400m | 2-0-0-16 | 11.1% | 11.1% | 11.1% |
第18回 函館スプリントS(G3)
7月3日(日)函館競馬場 芝1200m
写真:競馬ブック
牝馬は1着、牡馬は2~3着
この時期は肌寒い日すらある函館だが、このレースは夏に強いとされる牝馬が牡馬を圧倒。過去10年の優勝馬10頭中8頭が牝馬で、特に4、5歳の牝馬は勝率50%以上と抜群の好成績を残している。対して牡・セン馬は2着9回、3着10回と、2~3着20頭中19頭。出走頭数も多いため、複勝率では牝馬37.5%に対して牡・セン馬17.5%と見劣るものの、馬単や3連単の2~3着候補としては牝馬よりも牡・セン馬を狙いたい。また、牡牝込みで6歳以上になると勝ち切れない傾向にある。
性別 | 年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|
牡・セン | 全 | 2-9-10-99 | 1.7% | 9.2% | 17.5% |
3歳 | 1-1-2-9 | 7.7% | 15.4% | 30.8% | |
4歳 | 0-1-2-13 | 0.0% | 6.3% | 18.8% | |
5歳 | 1-1-2-23 | 3.7% | 7.4% | 14.8% | |
6歳 | 0-4-3-25 | 0.0% | 12.5% | 21.9% | |
7歳上 | 0-2-1-29 | 0.0% | 6.3% | 9.4% | |
牝 | 全 | 8-1-0-15 | 33.3% | 37.5% | 37.5% |
3歳 | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% | |
4歳 | 2-0-0-2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% | |
5歳 | 4-0-0-3 | 57.1% | 57.1% | 57.1% | |
6歳 | 1-1-0-3 | 20.0% | 40.0% | 40.0% | |
7歳上 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
勝ち馬は上位人気中心
1番人気が連対率60.0%、2番人気も同50%と、重賞としては上位人気の好走確率が高い部類に入るレースになる。特に牝馬の上位人気は安定しており、1~3番人気合わせて【6.1.0.3】勝率60.0%、連対率70.0%。また、勝ち馬10頭中8頭は3番人気以内。06年に13番人気で優勝したビーナスラインの印象が強烈だが、6番人気以下から好走した9頭のうち、そのビーナスラインを除く8頭は2~3着。基本的には1着候補には上位人気を据え、穴なら2~3着のヒモ穴狙いが良い。
性別 | 人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|
全 | 1 | 3-3-0-4 | 30.0% | 60.0% | 60.0% |
2 | 3-2-0-5 | 30.0% | 50.0% | 50.0% | |
3 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% | |
4 | 0-0-3-7 | 0.0% | 0.0% | 30.0% | |
5 | 1-1-2-6 | 10.0% | 20.0% | 40.0% | |
6~ | 1-4-4-85 | 1.1% | 5.3% | 9.6% | |
牝馬 | 1 | 2-1-0-0 | 66.7% | 100.0% | 100.0% |
2 | 3-0-0-3 | 50.0% | 50.0% | 50.0% | |
3 | 1-0-0-0 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | |
4 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | |
5 | 1-0-0-0 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | |
6~ | 1-0-0-11 | 8.3% | 8.3% | 8.3% |
「切れる」馬は来ない?
洋芝で「重い」とされる函館の芝コース。09年は札幌で代替されたが、こちらも同じく洋芝だ。そんなコースの影響か、前走時の上がり3ハロンタイムに注目すると、過去5年の好走馬で、前走上がり3位以内の脚を使っていたのは06年3着のブラックバースピンのみ(前走CBC賞・重馬場・上がり3位で1着)。特に勝ち馬は、前走で上がり5位以下だった馬ばかりが揃っている。「前走はメンバー中最速の上がりで……」などと注目される馬もいるが、このレースにかぎってはそんなタイプの過信は禁物だ。
年 | 1着馬 | 2着馬 | 3着馬 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
06 | ビーナスライン | 14位 | シーイズトウショウ | 4位 | ブルーショットガン | 10位 |
07 | アグネスラズベリ | 5位 | サープラスシンガー | 4位 | ブラックバースピン | 3位 |
08 | キンシャサノキセキ | 7位 | トウショウカレッジ | 4位 | キングストレイル | 10位 |
09 | グランプリエンゼル | 9位 | タニノマティーニ | 13位 | ブラックバースピン | 16位 |
10 | ワンカラット | 5位 | ビービーガルダン | 10位 | アポロフェニックス | 9位 |
年 | 馬名 | 函館スプリントS | 前走 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
人気 | 着順 | 上がり順位 | レース名 | 上がり順位 | ||
01 | タイキトレジャー | 1 | 2 | 1位 | UHB杯 | 3位 |
02 | サニングデール | 3 | 1 | 1位 | ファルコンS | 2位 |
05 | ボールドブライアン | 6 | 2 | 4位 | バーデンバーデンC | 1位 |
07 | ブラックバースピン | 4 | 3 | 8位 | CBC賞 | 3位 |
短距離路線組中心、マイル組ならG1路線
前走レース別の成績では、CBC賞と高松宮記念、芝1200mの重賞をステップにした好走馬が多い。特にCBC賞は、現在の施行時期になったのが06年で、過去10年のうち5回しかないにも関わらず好走馬は最多の7頭。昨年もワンカラット1着(CBC賞3着)、アポロフェニックス3着(同7着)と2頭が好走するなど、毎年連対馬を輩出しており、今年も注目は欠かせない。 また、前走マイル組の好走馬6頭中5頭はG1出走馬。残る1頭、ゴールデンロドリゴは前走こそマイルのダービー卿CTだったが、それ以前は14戦続けて芝1200mに出走していた馬で、これは少々特殊な例。マイル組なら前走G1出走馬に絞っていいだろう。
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
CBC賞(6月) | 2-3-2-16 | 8.7% | 21.7% | 30.4% |
高松宮記念 | 2-2-1-6 | 18.2% | 36.4% | 45.5% |
京王杯SC | 1-0-1-9 | 9.1% | 9.1% | 18.2% |
NHKマイルC | 1-0-1-2 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
テレビ愛知OP | 1-0-1-11 | 7.7% | 7.7% | 15.4% |
安田記念 | 1-0-1-3 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
バーデンバーデンC | 0-1-1-5 | 0.0% | 14.3% | 28.6% |
年 | 馬名 | 人気 | 着順 | 前走 |
---|---|---|---|---|
01 | ブレイクタイム | 4 | 3 | 安田記念2着 |
02 | タイキトレジャー | 2 | 2 | マイルCS3着 |
03 | ビリーヴ | 1 | 1 | 安田記念12着 |
04 | ゴールデンロドリゴ | 8 | 2 | ダービー卿13着 |
05 | ディープサマー | 3 | 3 | NHKマイル13着 |
09 | グランプリエンゼル | 1 | 1 | NHKマイル3着 |