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第78回 日本ダービー(G1)

5月29日(日)東京競馬場 芝2400m

 競馬の祭典、そしてすべてのホースマンの目標となる日本ダービー。3歳馬の頂点を目指す18頭が、今年も東京芝2400mを舞台に熱い闘いを繰り広げる。1970年以降、一冠目の皐月賞が東京競馬場で行われたのは計3回。優勝したキタノカチドキ、トウショウボーイ、そしてヤエノムテキは、いずれも日本ダービーでは苦杯をなめている。今年、皐月賞を圧勝したオルフェーヴルは1964年・シンザン以来となる「東京での二冠」を達成するのか、それともライバルが待ったをかけるのか。そんなダービーのデータを見てみよう。
2010年5月日本ダービー(G1)エイシンフラッシュ

写真:競馬ブック

Check3今年は1番人気馬が勝つ!?

 過去10年、1番人気は【7.0.1.2】と安定した成績。そして勝ち馬10頭中9頭が3番人気以内。2~3着には人気薄が食い込む例も見られるが、優勝馬の多くは上位人気に応える形で頂点を極めている。その1番人気の成績を5年ごとに区切ってみると、おもしろいデータが出てくる。91~95年と、01~05年は1番人気がすべて優勝。一方で、86~90年、96~00年、そして06~10年は勝ち切れなかったり、凡走が多かったりと、はっきりした違いがある。今年はその5年区切りはじめの年となる2011年。「次の5年」に入ったとすれば2015年まで1番人気が5連勝することになるが……。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 7-0-1-2 70.0% 70.0% 80.0%
2 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
3 1-3-1-5 10.0% 40.0% 50.0%
4 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
5 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0%
6 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
7 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
12 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
13 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
14 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
15~ 0-0-0-39 0.0% 0.0% 0.0%
【1番人気馬の5年ごとの成績】
成績 備考
86~90 0-1-0-4 90年メジロライアン2着
91~95 5-0-0-0 トウカイテイオー~タヤスツヨシ5連勝
96~00 1-3-1-0 98年スペシャルウィーク1着
01~05 5-0-0-0 ジャングルポケット~ディープインパクト5連勝
06~10 2-0-1-2 06年メイショウサムソン1着、08年ディープスカイ1着

Check2外枠不振、近年は内枠優勢

 フルゲートが18頭に制限されて以来、外枠を引いても大きな不利にはならないと言われた時期もあったこのレース。しかし過去10年、3頭以上の連対馬を出しているのは6枠までで、7、8枠は連対率ひと桁止まり。1番人気で馬券圏内を外した2頭、07年フサイチホウオーは7枠15番、そして09年アンライバルドは8枠18番枠だった。特に近年は内枠優勢の傾向が強く、ここ5年にかぎると勝ち馬は1、2枠からしか出ていない。

【枠番別成績(過去10年と5年の比較)】
  過去10年 過去5年
成績 勝率 連対率 複勝率 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 4-0-0-16 20.0% 20.0% 20.0% 4-0-0-6 40.0% 40.0% 40.0%
2枠 2-1-1-16 10.0% 15.0% 20.0% 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
3枠 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0% 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
4枠 0-3-2-15 0.0% 15.0% 25.0% 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
5枠 0-1-1-18 0.0% 5.0% 10.0% 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
6枠 1-2-0-17 5.0% 15.0% 15.0% 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
7枠 1-0-3-26 3.3% 3.3% 13.3% 0-0-2-13 0.0% 0.0% 13.3%
8枠 1-1-2-25 3.4% 6.9% 13.8% 0-1-0-13 0.0% 7.1% 7.1%

Check3優勝には重賞を含む連勝必須

 連対馬20頭中18頭は、連勝した実績を持っていた。前走まで連勝を続けている必要はないが、それ以前に最低1度は2連勝以上していることが、連対馬の多くに共通する条件だ。特に勝ち馬に関しては、その連勝に重賞が含まれていることが絶対条件(過去10年の優勝馬10頭すべて)。重賞勝ち馬がころころ変わる混戦だった今年は該当馬も少ないが、馬単や3連単、そしてWIN5では特に注目したいデータだ。

【連対馬の連勝実績(過去10年)】
1着馬 2着馬
01 ジャングルポケット 新馬→札幌3歳S ダンツフレーム 新馬2戦目から3連勝
02 タニノギムレット 未勝利戦から4連勝 シンボリクリスエス 山吹賞→青葉賞
03 ネオユニヴァース 白梅賞から4連勝 ゼンノロブロイ 山吹賞→青葉賞
04 キングカメハメハ すみれSから3連勝 ハーツクライ なし
05 ディープインパクト デビュー4連勝 インティライミ 500万→京都新聞杯
06 メイショウサムソン スプリングS→皐月賞 アドマイヤメイン 500万から3連勝
07 ウオッカ 阪神JFから3連勝 アサクサキングス 新馬→百日草特別
08 ディープスカイ 毎日杯→NHKマイルC スマイルジャック なし
09 ロジユニヴァース 新馬から4連勝 リーチザクラウン 未勝利→千両賞
10 エイシンフラッシュ エリカ賞→京成杯 ローズキングダム 新馬から3連勝

Check4乗り替わりは2着まで

 頂点を極める一戦、リーディング上位騎手にお手馬が重なることも少なくない。そんな乗り替わりで好走した馬は過去10年で10頭を数えるが、いずれも2着まで。過去10年の優勝馬は、すべて前走と同じ騎手が騎乗していた。乗り替わった馬で注目すべきは前走の人気で、好走馬10頭中9頭が4番人気以内だった(8頭は3番人気以内)。ただ、このダービーでは人気を落とすことが多く、2~3着の穴候補としては「乗り替わりの前走上位人気馬」を狙ってみてもおもしろい。

【乗り替わりの好走馬(過去10年)】
馬名 ダービー 前走
騎手 人気 着順 レース 騎手 人気 着順
01 ダンツフレーム 河内 3 2 皐月賞 藤田 3 2
02 シンボリクリスエス 岡部 3 2 青葉賞 武豊 1 1
マチカネアカツキ デザーモ 6 3 プリンシパルS 岡部 4 2
04 ハーツクライ 横山典 5 2 京都新聞杯 安藤勝 2 1
06 アドマイヤメイン 柴田善 4 2 青葉賞 武豊 1 1
ドリームパスポート 四位 7 3 皐月賞 高田 10 2
07 アサクサキングス 福永 14 2 NHKマイルC 武幸 3 11
アドマイヤオーラ 岩田 4 3 皐月賞 武豊 1 4
08 ブラックシェル 武豊 6 3 NHKマイルC 後藤 3 2
10 ローズキングダム 後藤 5 2 皐月賞 小牧 2 4

第125回 農林水産省賞典 目黒記念(G2)

5月28日(土)東京競馬場 芝2500m

 125回目を迎える伝統のハンデ戦、目黒記念が東京競馬場の芝2500mを舞台に行われる。06年から日本ダービーと同日開催日に実施されていたが、今年は被災地支援競走を行うため、前日の土曜日のメインレースとして開催される。春の天皇賞で古馬の頂点を目指した長距離のスペシャリスト、宝塚記念のステップレースとして挑む馬、条件戦を勝って勢いに乗る新鋭、軽ハンデを武器に大駆けを狙う穴馬など、毎年バラエティに富んだメンバー構成になり、見応えのあるレースが繰り広げられる。ここ2年の3連単は昨年が24万、一昨年が63万と荒れている。今年はどのような馬が出走して、どんな結末を迎えるのだろうか。そして過去のデータから導き出される傾向は?
2010年5月目黒記念(G2)コパノジングー

写真:競馬ブック

Check3天皇賞(春)組が中心だが、それ以外はバラバラ

 例年4月末か5月頭に開催される長距離のG1天皇賞(春)を使った馬が【4.4.1.21】と好成績の残している。出走数ではメトロポリタンS組が多いが【2.2.1.40】で複勝率11.1%といまひとつ。それ以外のステップレースはバラバラなので、前走の距離別で考えてみる。2000m以下は【1.3.2.43】で複勝率12.2%、2100~2400mは【5.2.4.58】で複勝率15.9%、2500m以上は【4.5.4.36】で複勝率26.5%。2500m以上のレースを使った馬が優勢の傾向にある。ただし、2500m以上のレースから天皇賞(春)を除くと【0.1.3.15】で複勝率21%、2100~2400mのレースからメトロポリタンSを除くと【3.0.3.18】で複勝率25%。メトロポリタンS以外の2100~2400mの好走確率が高くなるようだ。

【前走レース別の成績(過去10年、主なレース)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
天皇賞(春) 4-4-1-21 13.3% 26.7% 30.0%
メトロポリタンS 2-2-1-40 4.4% 8.9% 11.1%
烏丸S(1600万下) 1-0-2-9 8.3% 8.3% 25.0%
新潟大賞典 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1%
ドバイシーマC 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
白川特別(1000万下) 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
府中S(1600万下) 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
皐月賞 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
阪神大賞典 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
マーチS 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
エイプリルS 0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3%
大阪―ハンブルクC 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
ダイヤモンドS 0- 0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
有馬記念 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
鳴尾記念 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
安房特別(1000万下) 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%

Check2天皇賞(春)二ケタ着順は危険!

 最も成績が良かった天皇賞(春)組では、どのようなタイプが目黒記念で好走するのだろうか。答えは天皇賞(春)の着順にある。天皇賞(春)で一ケタ着順だった馬は17頭おり、その内9頭が目黒記念で3着以内に好走した。ところが、天皇賞(春)で二ケタ着順だった馬(13頭)は、すべてが目黒記念4着以下に敗れている。

【前走天皇賞(春)組の好走馬の成績(過去10年)】
馬名 目黒記念
の人気
目黒記念
の着順
天皇賞(春)
の人気
天皇賞(春)
の着順
01 マックロウ 1 2 8 4
02 トシザブイ 12 1 11 7
02 アクティブバイオ  7 2 7 9
03 トシザブイ 6 1 17 7
04 チャクラ 3 1 9 4
04 ダービーレグノ 5 3 15 7
06 アイポッパー 2 2 7 4
08 ホクトスルタン 3 1 6 4
09 ジャガーメイル 1 2 6 5

Check3軽ハンデの人気上位馬は疑え!

 ハンデ戦だが上位人気が強い。1~3番人気は【6.5.2.17】で複勝率43.3%、4~6番人気は【2.2.2.24】で複勝率20.0%、7~9番人気は【1.2.2.25】で複勝率16.7%、10番人気以下は【1.1.4.71】で複勝率7.8%と、人気通りの結果になっている。では上位人気が消えるパターンは何か? 鍵を握るのはハンデだ。1~3番人気が重いハンデを背負っているときは結果を残す傾向にあるが、軽い場合は人気を裏切るケースが目立っている。ハンデに恵まれたため、必要以上に人気が出ている馬は危険と考えたい。

【1~3番人気馬の斤量別成績(過去10年)】
斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
53キロ以下 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
54キロ 1-0-1-1 33.3% 33.3% 66.7%
55キロ 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
56キロ 1-1-0-4 16.7% 33.3% 33.3%
56.5キロ 2-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
57キロ 1-1-1-2 20.0% 40.0% 60.0%
57.5キロ 0-2-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
58キロ 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
58.5キロ 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%

Check4絞れなかった馬は全滅

 最近は調教技術が進歩したため、ほとんどの馬がキッチリ仕上がってレースに臨む傾向にある。そんななか、暖かくなりたくさん汗をかくこの季節に、馬体が絞りきれていない馬は要注意! 4キロ以上のプラス体重で出走してきた馬は25頭おり、すべて4着以下に敗れた。前走からマイナス体重か増減なし、もしくはプラス3キロまでの馬を狙おう!

【前走からの馬体重の増減別成績(過去10年)】
馬体重 成績 勝率 連対率 複勝率
プラス10キロ以上 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
プラス4~9キロ 0-0-0-24 0.0% 0.0% 0.0%
プラスマイナス3キロ以内 0-6-6-66 0.0% 7.7% 15.4%
マイナス4~9キロ 6-3-4-32 13.3% 20.0% 28.9%
マイナス10キロ以上 3-1-0-14 16.7% 22.2% 22.2%

Check4父はオペラハウス、トニービン、母父はサンデーが狙い目

 種牡馬別ではオペラハウス、ヴィジョン、エリシオのノーザンダンサー系長距離馬が2勝ずつ挙げている。ただし、ヴィジョンはトシザブイ、エリシオはポップロックがともに2勝ずつしているため、あまり参考にはならない。複数の産駒で好走馬を輩出しているのは、オペラハウスとトニービンだ。また、母父馬としてはサンデーサイレンスが【3.2.0.8】と最も成績がよく、ブレイヴェストローマンが【3.0.0.2】で続く。

【種牡馬別の成績(過去10年、1、2着馬輩出馬)】
種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
オペラハウス 2-1-0-6 22.2% 33.3% 33.3%
ヴィジョン 2-0-0-1 66.7% 66.7% 66.7%
エリシオ 2-0-0-2 50.0% 50.0% 50.0%
アグネスタキオン 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
マヤノトップガン 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
メジロマックイーン 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
ハンティングホーク 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
トニービン 0-2-3-4 0.0% 22.2% 55.6%
アドマイヤベガ 0-1-1-3 0.0% 20.0% 40.0%
マンハッタンカフェ 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
ダンスインザダーク 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
ジャングルポケット 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
サツカーボーイ 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
ブライアンズタイム 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ニューイングランド 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%

第47回 金鯱賞(G2)

5月28日(土)京都競馬場 芝2000m

 6月26日に行われる上半期のグランプリ、宝塚記念。その前哨戦である金鯱賞が開催される。毎年、中距離のスペシャリストが集結し、レベルの高いレースを繰り広げている。過去10年では、04年のタップダンスシチーと08年のエイシンデピュティが、金鯱賞と宝塚記念を連覇しており、のべ8頭が金鯱賞を出走した後、宝塚記念で3着以内に好走している。これまで中京競馬場の芝2000mで開催されてきたが、10年4月から中京競馬場が改修工事をしているため、昨年に引き続き、今年も京都競馬場の芝2000mで行われる。そこで、過去10年のデータと、京都芝2000mのデータから傾向を探っていく。
2010年5月 (G2)アーネストリー

写真:競馬ブック

Check3上位人気馬がきっちり結果を残す

 1番人気は【5.3.0.2】で抜群の信頼度を誇る。2、3番人気もまずまずで、1~3番人気は【9.5.3.13】で複勝率56.7%と高い。10番人気以下は【0.1.1.46】で複勝率がわずかに4.2%で、ほとんど出番がない。1番人気で4着以下に敗れたのは、01年のイブキガバメントと08年のアドマイヤオーラ。01年は出走馬のレベルが低く、イブキガバメントは重賞実績がほとんどなかったが、前走の天皇賞(春)7着が必要以上に評価され、押し出された形での1番人気。08年のアドマイヤオーラはドバイ帰りで体調が今ひとつだった。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 5-3-0-2 50.0% 80.0% 80.0%
2番人気 2-1-3-4 20.0% 30.0% 60.0%
3番人気 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
4番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
5番人気 0-0-3-7 0.0% 0.0% 30.0%
6番人気 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0%
7~9番人気 0-1-2-27 0.0% 3.3% 10.0%
10番人気以下 0-1-1-46 0.0% 2.1% 4.2%

Check2中距離の重賞実績は必須!

 G2の別定戦だけあって、さすがに出走馬のレベルが高い。1~3着馬のほとんどが、芝1800~2200mの重賞で好走経験がある。すべての勝ち馬が1800か2000mの重賞をすでに勝っており、中距離のスペシャリストかG1を狙える馬でないと、このレースを勝利するのは難しいといえる。

【勝ち馬の重賞実績(過去10年)】
勝ち馬 主な重賞勝ち
01 ミッキーダンス   朝日チャレンジカップ(芝2000m)
02 ツルマルボーイ   中京記念(芝2000m)
03 タップダンスシチー 朝日チャレンジカップ(芝2000m)
04 タップダンスシチー 金鯱賞(芝2000m)
05 タップダンスシチー 金鯱賞(芝2000m)
06 コンゴウリキシオー きさらぎ賞(芝1800m)
07 ローゼンクロイツ  中京記念(芝2000m)
08 エイシンデピュティ エプソムC(芝1800m)
09 サクラメガワンダー ラジオたんぱ杯2歳S(芝2000m)
10 アーネストリー   中日新聞杯(芝2000m)

Check3前走敗退からの巻き返しが多い

 上位人気馬が強く、好走するには中距離の重賞実績が不可欠だが、前走の着順はあまり気にする必要はない。3着まで入った30頭の内、ちょうど半分の15頭が前走1~3着で、残りの15頭が前走4着以下。前走を叩き台として使ったケースや前走がG1なら、着順は不問といってもいい。

【前走の着順別の成績(過去10年)】
前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 4-0-2-8 28.6% 28.6% 42.9%
前走2着 3-2-0-9 21.4% 35.7% 35.7%
前走3着 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
前走4着 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
前走5着 0-1-1-6 0.0% 12.5% 25.0%
前走6~9着 3-6-3-32 6.8% 20.5% 27.3%
前走10着以下 0-0-3-34 0.0% 0.0% 8.1%

Check4佐藤哲三騎手&佐々木晶調教師のコンビに注目

 ジョッキー別では、タップダンスシチーの3連覇など5勝をマークした佐藤哲三騎手が圧倒的だ。岩田康誠騎手が2勝、横山典弘騎手が1勝2着1回で続く。調教師は佐々木晶調教師がタップダンスシチーやアーネストリーの勝利などで【4.0.1.4】と最も結果を残しており、ツルマルボーイを管理していた橋口調教師が【2.3.1.4】と好走馬を多く出している。

【騎手別の成績(過去10年、2着以上)】
騎手 成績 勝率 連対率 複勝率
佐藤哲三 5-0-1-3 55.6% 55.6% 66.7%
岩田康誠 2-0-0-2 50.0% 50.0% 50.0%
横山典弘 1-1-0-1 33.3% 66.7% 66.7%
福永祐一 1-0-0-7 12.5% 12.5% 12.5%
藤岡佑介 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
武豊   0-2-1-5 0.0% 25.0% 37.5%
安藤勝己 0-2-1-5 0.0% 25.0% 37.5%
田中勝春 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
秋山真一 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
吉田稔  0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
芹沢純一 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
北村宏司 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%

Check5サンデーサイレンスの孫を素直に信頼

 京都芝2000mの種牡馬別の成績ではサンデーサイレンス系が圧倒している。トップのダンスインザダークから6位のステイゴールまでを独占。とくにネオユニヴァースは【9.6.8.29】で複勝率44.2%と安定感が目立つ。それ以外だとウォーエンブレムが【3.2.2.6】で複勝率53.8%と好走確率が高い。

【種牡馬別の成績(京都芝2000m、2006年以降、5勝以上)】
種牡馬 成績 勝率 連対率 複勝率
ダンスインザダーク 14-9-8-118 9.4% 15.4% 20.8%
アグネスタキオン 14-7-8-66 14.7% 22.1% 30.5%
マンハッタンカフェ 12-8-10-56 14.0% 23.3% 34.9%
スペシャルウィーク 11-5-12-70 11.2% 16.3% 28.6%
ネオユニヴァース 9-6-8-29 17.3% 28.8% 44.2%
ステイゴールド 8-6-5-69 9.1% 15.9% 21.6%
ジャングルポケット 7-6-7-49 10.1% 18.8% 29.0%
グラスワンダー 6-6-6-33 11.8% 23.5% 35.3%
キングカメハメハ 5-8-5-48 7.6% 19.7% 27.3%
シンボリクリスエス 5-4-8-46 7.9% 14.3% 27.0%
オペラハウス 5-3-7-34 10.2% 16.3% 30.6%
クロフネ 5-3-1-43 9.6% 15.4% 17.3%