第16回 NHKマイルカップ(G1)
5月8日(日)東京競馬場 芝1600m
写真:競馬ブック
単勝10倍未満は好走確率に大差なし
単勝1倍台に推された2頭はともに馬券圏内を確保しているが、2倍から9.9倍までは複勝率で30%~40%程度と大差なし。むしろ7.0~9.9倍あたりのほうが高い数字を残している。また、10.0~14.9倍でも複勝率は25.0%と上々で、断然人気の馬がいなければ単勝10倍前後の馬を軸にした馬券に妙味がある。また、単勝20倍以上からも好走馬は計11頭。穴馬も手広く押さえたいレースだ。
単勝オッズ | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
~1.9 | 1-0-1-0 | 50.0% | 50.0% | 100.0% |
2.0~3.9 | 3-0-0-6 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
4.0~6.9 | 1-2-2-11 | 6.3% | 18.8% | 31.3% |
7.0~9.9 | 1-2-1-6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
10.0~14.9 | 1-2-1-12 | 6.3% | 18.8% | 25.0% |
15.0~19.9 | 0-0-1-10 | 0.0% | 0.0% | 9.1% |
20.0~29.9 | 1-2-0-24 | 3.7% | 11.1% | 11.1% |
30.0~49.9 | 1-1-1-12 | 6.7% | 13.3% | 20.0% |
50.0~99.9 | 1-0-1-40 | 2.4% | 2.4% | 4.8% |
100.0~ | 0-1-2-29 | 0.0% | 3.1% | 9.4% |
穴なら思い切った作戦を取れる馬
9番人気以下の好走馬は10年で計10頭。一昨年は先行したジョーカプチーノ、グランプリエンゼルが1、3着に入っているのに対し、07年は後方待機のピンクカメオ、ムラマサノヨートーが1、3着。他の人気薄の好走馬もすべて4コーナー4番手以内か、14番手以下と両極端になっている。穴を狙うなら中団あたりから上手なレースをする馬よりは、前か後ろか思い切った作戦を取れる馬が良さそうだ。
年 | 馬名 | 通過順 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|---|
01 | グラスエイコウオー | 1-1-1 | 13 | 2 |
サマーキャンドル | 2-2-2 | 12 | 3 | |
03 | ウインクリューガー | 3-2-2 | 9 | 1 |
05 | デアリングハート | 4-6-4 | 10 | 2 |
06 | ファイングレイン | 2-3-4 | 9 | 2 |
07 | ピンクカメオ | 14-13-14 | 17 | 1 |
ムラマサノヨートー | 15-13-14 | 18 | 3 | |
08 | ダノンゴーゴー | 18-18-16 | 14 | 3 |
09 | ジョーカプチーノ | 2-2-2 | 10 | 1 |
グランプリエンゼル | 4-3-3 | 13 | 3 |
馬体増は減点材料に
過去10年の連対馬20頭中17頭、3着以内馬30頭中25頭が、馬体重の前走比でプラス2キロ以下。特に4キロ以上減らしてきた馬の好走確率が高い傾向にある。逆に4キロ以上増えていた馬は計【0.3.2.32】で勝ち馬なし。また、1番人気馬はプラス体重でもダノンシャンティ、キングカメハメハが勝っているが(ともにプラス2キロ)、2~3番人気でプラス体重だった馬は【0.0.0.6】。馬体増の人気馬は疑ってかかりたい。
増減 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
+10kg~+14kg | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
+4kg~+8kg | 0-3-2-28 | 0.0% | 9.1% | 15.2% |
-2kg~+2kg | 6-2-4-78 | 6.7% | 8.9% | 13.3% |
-4kg~-8kg | 3-5-4-38 | 6.0% | 16.0% | 24.0% |
-10kg~-14kg | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
連対馬の前走は毎日杯など5レースのみ
前走別で優秀な成績を残すのは毎日杯組の【5.0.0.3】。ほかに優勝馬を出しているのはニュージーランドT、桜花賞、スプリングSのみ。また、2着馬を出しているレースも皐月賞しかなく、連対候補はこの5レースの出走馬から選びたい。なお、牝馬は桜花賞組のほかに2頭が3着に入り、トータル【2.1.2.5】複勝率50.0%。牝馬には桜花賞組以外も含め注目は欠かせない。
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
毎日杯 | 5-0-0-3 | 62.5% | 62.5% | 62.5% |
ニュージーランドT | 2-4-2-61 | 2.9% | 8.7% | 11.6% |
桜花賞 | 2-1-0-3 | 33.3% | 50.0% | 50.0% |
スプリングS | 1-2-0-4 | 14.3% | 42.9% | 42.9% |
皐月賞 | 0-3-3-23 | 0.0% | 10.3% | 20.7% |
第59回 京都新聞杯(G2)
5月7日(土)京都競馬場 芝2200m
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1番人気馬は疑ってかかるべし?
単勝オッズ別の成績では、1倍台だったコイントス、チアズシュタルクはともに11着大敗。2倍台の馬も【1.0.1.3】とひと息に終わっている。しかし、3倍台になると連対率55.6%、複勝率77.8%の好成績。人気で見ても1番人気【2.0.2.6】連対率20.0%に対し、2~3番人気【5.3.1.11】同40.0%と、1番人気はやや苦戦傾向にある。また、単勝10倍台後半から20倍台に好走馬が多い点にも注目だ。
単勝オッズ | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
~1.9 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2.0~2.9 | 1-0-1-3 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
3.0~3.9 | 4-1-2-2 | 44.4% | 55.6% | 77.8% |
4.0~4.9 | 0-1-0-3 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
5.0~6.9 | 1-1-0-2 | 25.0% | 50.0% | 50.0% |
7.0~9.9 | 0-0-1-5 | 0.0% | 0.0% | 16.7% |
10.0~14.9 | 1-1-1-16 | 5.3% | 10.5% | 15.8% |
15.0~19.9 | 1-3-1-11 | 6.3% | 25.0% | 31.3% |
20.0~29.9 | 1-3-3-11 | 5.6% | 22.2% | 38.9% |
30.0~49.9 | 1-0-0-14 | 6.7% | 6.7% | 6.7% |
50.0~99.9 | 0-0-1-18 | 0.0% | 0.0% | 5.3% |
100.0~ | 0-0-0-29 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
6番人気以下はもう1頭の人気薄とセットで狙え
過去10年、6番人気以下が馬券に絡んだのは計6回。その6回すべてで、5番人気以下の馬がもう1頭馬券圏内に絡んでいる。近年では06~08年がこのパターン。1着こそ上位人気馬が占めているが、2~3着はともに5番人気以下で、いずれも3連複は万馬券だった。一方、ここ2年は1~3着馬すべて4番人気以内で、3連複も2840円、1270円。堅いのか荒れるのか、しっかりと見極めて馬券を組み立てたい。
年 | 1着馬 | 2着馬 | 3着馬 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
馬名 | 人気 | 馬名 | 人気 | 馬名 | 人気 | |
01 | テンザンセイザ | 8 | エイシンスペンサー | 6 | オースミステイヤー | 10 |
02 | ファストタテヤマ | 6 | キーボランチ | 7 | マイネルアンブル | 8 |
03 | マーブルチーフ | 10 | チャクラ | 8 | ウインジーニアス | 4 |
04 | ハーツクライ | 2 | スズカマンボ | 3 | ミスティックエイジ | 1 |
05 | インティライミ | 1 | コメディアデラルテ | 5 | アドマイヤフジ | 2 |
06 | トーホウアラン | 3 | アペリティフ | 6 | マイネルポライト | 5 |
07 | タスカータソルテ | 2 | ローズプレステージ | 8 | サンライズベガ | 9 |
08 | メイショウクオリア | 2 | ロードアリエス | 9 | マイネルローゼン | 6 |
09 | ベストメンバー | 1 | デルフォイ | 3 | ロードロックスター | 4 |
10 | ゲシュタルト | 3 | コスモファントム | 2 | レーヴドリアン | 1 |
大型馬は苦戦傾向
中央競馬では480キロ~520キロあたりの馬が高連対率を残すレースが多いが、この京都新聞杯では480キロ以上になると今ひとつ。特に勝ち鞍が少なくなり、480キロ以上の合計では【3.4.6.56】勝率4.4%、連対率10.1%と、好走しても2~3着止まりが多い。480キロ未満は【7.6.4.60】同9.1%、16.9%と、似たような出走数ながら連対馬数では倍近く。迷ったら大型馬よりも中型馬だ。
馬体重 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
~429kg | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
430kg~439kg | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
440kg~449kg | 2-0-1-12 | 13.3% | 13.3% | 20.0% |
450kg~459kg | 1-2-0-14 | 5.9% | 17.6% | 17.6% |
460kg~469kg | 2-1-3-16 | 9.1% | 13.6% | 27.3% |
470kg~479kg | 2-2-0-13 | 11.8% | 23.5% | 23.5% |
480kg~489kg | 1-3-2-25 | 3.2% | 12.9% | 19.4% |
490kg~499kg | 1-1-3-16 | 4.8% | 9.5% | 23.8% |
500kg~509kg | 1-0-0-8 | 11.1% | 11.1% | 11.1% |
510kg~519kg | 0-0-1-2 | 0.0% | 0.0% | 33.3% |
520kg~ | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
重賞着外馬か条件戦勝ち馬か
1勝馬でも出走可能なレースだが、前走500万条件出走馬のうち、3着以内に好走した13頭中9頭は前走1着馬。条件戦組ならしっかり勝ってきた馬が狙いになる。一方、重賞組は馬券に絡んだ14頭のうち9頭が前走6着以下の馬。重賞5着以内だった馬は出走馬自体が計10頭と少ないとはいえ、馬券圏内に入った5頭のうち連対したのは2頭で、残る3頭は3着。人気にもなりがちなだけに、馬連や馬単の軸にするにはやや物足りない。
前走クラス | 前走着順 | ||||
---|---|---|---|---|---|
1着 | 2着 | 3着 | 4~5着 | 6着以下 | |
重賞 | 0頭 | 1頭 | 0頭 | 4頭 | 9頭 |
オープン | 0頭 | 1頭 | 0頭 | 0頭 | 0頭 |
500万 | 9頭 | 2頭 | 1頭 | 0頭 | 1頭 |
未勝利 | 2頭 | 0頭 | 0頭 | 0頭 | 0頭 |
第33回 新潟大賞典(G3)
5月8日(日)新潟競馬場 芝2000m
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1、2番人気が意外と強い
1、2番人気は【5.2.2.9】で複勝率50%と健闘しており、過去9年で馬連が万馬券になったのは1回のみ。続く3~6番人気は【4.4.2.26】で複勝率27%とマズマズ。7番人気以降は【0.3.5.81】で勝ち馬なし。ただし、3連単は6回中5回が10万円を超える配当になっており、2着か3着に人気薄が来るケースが多い。
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3-1-0-5 | 33.3% | 44.4% | 44.4% |
2番人気 | 2-1-2-4 | 22.2% | 33.3% | 55.6% |
3番人気 | 1-1-0-7 | 11.1% | 22.2% | 22.2% |
4~6番人気 | 3-3-2-19 | 11.1% | 22.2% | 29.6% |
7~9番人気 | 0-1-1-25 | 0.0% | 3.7% | 7.4% |
10~18番人気 | 0-2-4-56 | 0.0% | 3.2% | 9.7% |
前走は1800、2000mがいいが、大阪杯組は今ひとつ
新潟大賞典と同じ2000mか、1ハロン短い1800mのレースをステップにした馬が好成績を残している。それに対して、1700m以下と2100m以上は苦戦している。新潟大賞典よりレベルの高いG2日経賞(2500m)からは6頭が出走して【0.0.0.6】で、09年にはアーネストリーが5着に敗れている。また、G1クラスの馬が揃うG2大阪杯は2000mだが、【1.0.1.9】とイマイチ。アドマイヤフジ(09年4着)、サンライズマックス(08年8着)などの実力馬が敗れており、あまり信頼できない。
前走距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1700m以下 | 1-2-0-22 | 4.0% | 12.5% | 12.5% |
1800m | 2-2-2-22 | 7.1% | 14.3% | 21.4% |
2000m | 4-3-5-37 | 8.2% | 14.3% | 24.5% |
2100m以上 | 2-2-2-35 | 4.9% | 9.8% | 14.6% |
前走は6着以内が望ましい
このレースは前走大敗した馬が一変するケースはあまりない。過去9年の勝ち馬は、8頭が前走5着以内。2着馬は9頭すべてが前走6着以内。前走7着以下に負けた馬にとっては厳しいデータだ。前走大敗してハンデが軽くなったからといって、むやみに狙うのは危険のようだ。
前走着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
前走1着 | 2-1-4-17 | 8.3% | 12.5% | 29.2% |
前走2着 | 2-1-0-6 | 22.2% | 33.3% | 33.3% |
前走3着 | 2-3-0-9 | 14.3% | 35.7% | 35.7% |
前走4着 | 1-1-0-18 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
前走5着 | 1-2-0-8 | 9.1% | 27.3% | 27.3% |
前走6着 | 0-1-2-9 | 0.0% | 8.3% | 25.0% |
前走7着以下 | 1-0-3-49 | 1.9% | 1.9% | 7.5% |
強行軍が好結果をもたらす
前走からの間隔は、強行軍もしくは2カ月以上がよい。中1~3週はいずれも複勝率20%以上とマズマズ。中4~8週の場合は47頭が出走して、勝ったのが昨年のゴールデンダリアのみで複勝率が12.8%と下がる。通常のレースだと、中4、5週ぐらいは成績がよいはずだが、これは気になる。中9週から半年は【2.1.2.21】で複勝率27.8%と成績がよくなる。
間隔 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
連闘 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
中1週 | 2-1-1-13 | 11.8% | 17.6% | 23.5% |
中2週 | 2-3-1-20 | 7.7% | 19.2% | 23.1% |
中3週 | 2-1-3-24 | 6.7% | 10.0% | 20.0% |
中4~8週 | 1-3-2-41 | 2.1% | 8.5% | 12.8% |
中9週~半年 | 2-1-2-13 | 11.1% | 16.7% | 27.8% |
半年以上 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
53.5キロ以下と58キロ以上は厳しい
斤量は重すぎず、軽すぎずという馬が結果を残している。58キロ以上は【1.0.0.4】。59キロを背負ったG1馬ダンツフレームが03年に格の違いを見せて勝利しているが、58キロ台の4頭はすべて着外。53.5キロ以下は【0.0.2.25】と3着が限界。最も成績がよいのは【3.3.3.15】で複勝率37.5%の56キロ台。54~57.5キロを中心に馬券を組み立てたい。
斤量 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
53.5kg以下 | 0-0-2-25 | 0.0% | 0.0% | 7.4% |
54kg台 | 1-2-1-24 | 3.6% | 10.7% | 14.3% |
55kg台 | 3-3-1-27 | 8.8% | 16.2% | 20.6% |
56kg台 | 3-3-3-15 | 12.5% | 25.0% | 37.5% |
57kg台 | 1-1-2-21 | 4.0% | 8.0% | 16.0% |
58kg台 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
59kg台 | 1-0-0-0 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
逃げ切りは困難、追い込みは届く
直線の長い新潟コースのためか、逃げ馬は大不振。06年のコンゴウリキシオーの6着が最も成績が良く、掲示板に載った馬はいない。4コーナーを2番手で迎えた馬も【1.0.0.21】と苦戦しており、02年にキングフィデリアが勝ったのみ。脚質別だと先行、差し、追い込みといずれも複勝率20%前後でほぼ互角。通常のレースと比べて、追い込み馬の健闘が目立っている。
脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 0-0-0-9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
先行 | 2-2-3-25 | 6.3% | 12.5% | 21.9% |
差し | 4-5-3-48 | 6.7% | 15.0% | 20.0% |
追込 | 3-2-3-34 | 7.1% | 11.9% | 19.0% |